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「あんず。神田さんは何だって?」
「私達が良いなら、良いってさ。サヨはどうする?」
「うーん。特に注文はないかな」
「いいの?」
「うん」
手元のスマホには、アスケアから送られてきた書類のデータが表示されている。
お仕事の早いクォンさんが、アスケアに契約の継続書類を送っており、それが私とサヨに転送されてきた。
クォンさんは、テヨンさん、ミンジュンに急かされた事を徹夜で処理し本国に依頼したみたい。
継続の書類は、今年末までの契約延長が記されている。
Heavenの入隊と同時に私達は帰国する予定だったんだけどな。
「どうせ夏以降の予定は、未定でしょ?」
「そうだよね」
「帰国時期がズレるくらいなら、問題ないんじゃない?」
「でもなー」
「あんずは何が心配?」
「色々。かな」
「そっか。その辺はあんずに任せる」
「ズルい!」
「ほら、私は頭使うより身体使う派だから。上司であるあんずの決定に従います」
「ほんと、ズルい」
「だって、頭は2ついらないじゃん。よろしくお願いしますね」
「はぁ。本当にズルいよ」
「私はアンテナ広げて情報収集するからさ。それは全て献上しますから」
「サヨの情報に期待します」
「頑張ります」
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