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「でも、あんず的に考えてた事はあるんでしょ?」 「まーね」 「どうしたかったの?」 「やっぱり、Heavenの入隊と同時に帰国かな」 「なんで?」 「しがらみを増やしたくないじゃん」 「あーね」 「クォンさんの事は信用してるけど、AGEの事はまだなんとも」 「それは分かる」 「それに日本公演を控えているアーティストもいるから。そっちのケアも気になるし」 「それもあったね」 「業務提携って話だけど、実際は難しいじゃん。アスケアだと手に余るって神田さんが言っていた意味も分かるし」 AGEのアーティストが日本で公演する際のケアをアスケアは請け負っている。 既にトラワン以外にも数組のアーティストが日本公演をしてアスケアがケアに入った。 やはり難しいのは言葉の壁。 そこはケアスタッフが個々に頑張るしかないんだけどね。 「やっぱHeavenが入隊中は帰国したいかな」 「和食も恋しくなってきたしね」 「それに私達はケアスタッフだから。ケア対象がいない韓国にいる意味を考えちゃう」 「そーか、それもそーだね」 「うん。やっぱり帰国するよ。ケアのスキルも磨きたいし」 「あんずって、ほんと貪欲だよね」 「技術は日々進化するから。私達も置いて行かれないようにしないとね」
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