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「あんずが帰国するって知ったらうるさくなるヤツがいるけど大丈夫そ？」
「元々帰国予定だから。サヨの方こそどうなの？」
「急に溺愛モードになられても困るんだよね」
「溺愛モードなんだ？」
「そう。意味分かんないわ」
ナンパ事件後、シウは事ある毎にサヨに絡んでいる。
周りは驚いているが、Heavenメンバーは苦笑していた。
毎晩、シウはサヨの部屋からHeavenのコテージへと連行されている。
旅行記を撮っているから、寝ている時もカメラを回しているからね。
そのお陰で私もゆっくり眠れているから有り難いんだけどね。
「ほぼ休暇なバリ島旅行で申し訳ないけど、ゆっくり考える時間があるのが有り難いけどね」
「そうだね。こんなにゆっくりしたのは久しぶりだもんね。Heaven様々だよね」
「そうだね」
Heavenに関わる様になってから、こんなにゆっくりと過ごしたのは初めてかもしれない。
だからこそ、この時間を無駄にしないようにしないとね。
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