「レジ袋はご利用になりますか?」

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…なんでこうなった。 俺は今、ベッドに寝かされて足を開かされている。 スーツはするすると脱がされて、なにも身につけていない状態で天志に全てを晒している。 「…天志、ほんとに無理だって」 「大丈夫です。俺がしっかり一から歩に教えてあげますから」 「一からって…」 ていうかこれ、目のやり場に困る。 俺だけ脱がせるのは申し訳ないって言って、天志も服を脱いだから、全裸の男がふたり…なんだけど、天志の顔は女の子だから違和感すごい。 申し訳ないならしないって言う選択肢はなかったのか。 天志がなにかをベッドサイドの引き出しから取り出してパッケージを開ける。 新品のようだけど、なんだ。 変なものじゃないよな…? 俺の視線で考えてる事を読んだのか、天志が微笑む。 「ただのローションです。変なものじゃないですよ」 「………」 逃げたいけど逃げられない。 さっきまで散々暴れていたけれど簡単に押さえつけられてしまった。 もう諦めの境地に至って、天志の細い身体のどこにそんな力があるんだろうとぼんやり考える。 「歩、指挿れますよ」 「っ…!」 ローションを絡めた指が奥まった蕾へとゆっくり挿入ってくる。 異物感すごい。 こんなの絶対無理だ。 固まっている俺の身体をほぐそうとするためか、天志がキスをくれる。 頭がぽーっとなるような甘いキス。 天志のキスは気持ちよくて、自然と力が抜けてしまう。 ぬめる舌で舌を擦られるとぞくっとする。 「舌、気持ちいいですか?」 「…?」 「舌を擦ると、ここ締まります」 指を軽く動かされて顔が熱くなる。 「全然…よくない」 強がってみるけど、もう一度唇が重なって舌を撫でるように擦られるとやっぱりぞくっとする。 唇を離した天志が微笑む。 「可愛いですね、歩」 また顔が熱くなる。 大人になってから可愛いなんて言われた事ないから恥ずかしい。 『可愛い』の言葉も、されている事も恥ずかしいうえに、女の子顔の男の裸も、見ていて恥ずかしい。 羞恥に頬を染める俺を、天志は満足そうに見つめる。 「指、増やしますね」 「え…、っ!」 異物感が増す。 ぎゅっと目を閉じると、眉間に天志の唇が触れた。 「痛くないですか?」 「…痛くは、ないけど…」 「じゃあ…ここは?」 ぐっと一か所押されたら、突然全身にゾクゾクが走り抜けた。 ぐっ、ぐっ、と同じ場所を天志の指が繰り返し押す。 その度に声が出そうになるのを堪えるけれど、刺激の強さに声を殺しきれなくなる。 「っ! やめ…天志、っ…あっ!」 「歩の声、すごく可愛くてゾクゾクします。それに…こっちも可愛いですね」 「…?」 天志の視線を追って視線を下半身に下ろすと、昂ったものが視界に入る。 蜜を零して濡れるものが照明の光を受けてぬらぬらしている。 その形を天志の指がなぞる。 「っ、あ! や、…うそ…」 気が付かなかった。 いつから? 最初は全然勃つ気配もなかったはず。 なんで? こんなかっこさせられて、尻に指なんか挿れられてるのに。 「あっ! やだ天志、っやめ…も、ほんとやめろ…っ! っあ、ぅ!」 やめて欲しいと言いながら、ナカに繰り返される刺激を悦んでいる自分がいる。 おかしい…こんなのおかしい。 視界が滲んでくる。 「…おいしそうですね」 天志がなんの躊躇いもなく俺の昂ったものを口に含む。 先端の窪みをとがらせた舌先でくにくにと刺激されたり、根元から先端へと舌を這わせたり、根元まで口に含まれたり優しいキスを繰り返したり。 それだけでも気持ちいいのに、天志の指はナカへの刺激も続けているので頭の中が真っ白になっていく。 「や、たかし…っ、あっ! だめ…、だめ!」 まずい、このままじゃ…! 顔を離させようと天志の頭に触れるけれど、力がうまく入らなくて、かえってもっと深く咥え込まれる。 ぢゅうっと吸われたら、腰が砕けるような快感に天志の口の中に白濁を吐き出してしまう。 「は…ぁ…たかし、ばか…だめって、言った、…ぁ…」 口に放たれたものを天志はこくりと喉に通して飲み込む。 先端を軽くちゅっと吸われて、腰がびくんと跳ねる。 優しいキスをそこにいくつも落としてから天志は顔を上げる。 ナカに挿入っていた指もゆっくり抜かれた。 「…今日はこのくらいにしておきましょう」 天志が俺に唇を寄せて、キス…と思って少しどきどきしたら。 「歩の、舐めたばかりですがキスしていいですか?」 唇が触れる寸前で天志が動きを止める。 「…そんなの聞かなくていい」 天志の気持ちいいキスが早く欲しい。 俺から唇を重ねると、食べ尽くされてしまうような深いキスを天志がくれた。 舌が絡まって、俺の精の味とにおいが口内に拡がる。 ちょっとむせる俺の顎を天志が掴んで、もう一度舌を絡めて味を分け与えるように舌を擦り付けられる。 脳が溶けそうな気持ちいいキスに腰の辺りが疼いた。
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