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大貴は中学の同級生。
出会った頃はチビで声変わりもまだしていなくてかわいくて、みんなの愛されキャラだった。
6年経った今じゃ、そんな面影は一切ない。
こんな寒い季節に毎週毎週飽きもせずに朝帰りなんかしちゃってさ…。
ガラガラの電車に乗り込み背負っていたボードケースを前に抱えて座る。
ここから新宿まで約40分。
それからツアーバスに乗って1時間半。
日程によって行き先は変わるけれど、大抵は長野か群馬に日帰りで滑りに行っている。
1人で行く時もあるけれど、基本的には新宿で友達の日奈子と合流して行く。
『電車乗ったよ』『了解』すぐに返信がきた。
携帯をしまって目を閉じる。浮かぶのはさっきの大貴の姿。
「何なのアイツ…カッコ良くなりやがって」
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