雪遊びのあとで

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雪遊びのあとで

 窓の外に雪が降り積もる。雪の思い出がよみがえる。  弟がまだ小さかった頃、雪遊びをしたあと熱を出して寝込んでいた。  きっと、雪で体を冷やしてしまったのだろう。あまりにもひどい熱を出していたので、僕の頭に最悪の事態がよぎった。  熱にうなされながら眠る弟の傍らで、僕は泣きながら神様に祈った。まだ僕の弟のことをそっちに連れていかないでくださいって。  あの時、窓の外でただただ降り積もっていた雪の冷たさは、今でも忘れられない。  弟は、あの雪の日のことを覚えているだろうか。無茶な遊び方をして熱を出したあの日のことを。  もし覚えているなら、もう無茶なことはしないで欲しい。  でもお願い。あの時僕が泣いていたことは忘れていて。
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