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僕達、親子はお店の二階に住んでいた。
ママのお店はゲイバーだった。
ゲイの為のお店。
僕も恋をするなら男がいい。
女の子は可愛いけど、恋をしたいとは思わない。
僕の見た目は女の子だ。
髪もロングだし、メイクもしている。
服も女の子の服を着ている。
男だった事は忘れた。
メイクのやり方や服装、髪型まで全部ママが教えてくれた。
ママが僕に言ってくれたんだ。
「あなたは自分の好きな事をしなさい。
自分を解放するの。
あなたは自由なのよ。
自分の思う通りに、好きな事をしていいの。
だって世界はどこまでも広がっていて、
無限の可能性があるんだから。」
その言葉で、僕は救われた。
今までは誰も僕を分かってくれる人がいなくて、孤独だった。
だけど、その言葉で僕は心に花が咲いたような気持ちになれた。
だから僕は、自分を偽る事は辞めた。
今は素の自分を出せている。
僕は最高に幸せだと思っていた。
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