銀貨の僕は彼女のポケットで夢をみる

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 人間というものは、お金が絡むと醜いほどの争いを繰り広げる。奪い合いのために多くの血が流れる。  その末にまたお金は誰かの手に渡っていく。  僕もまた、巡り巡って誰かの手に渡っていく。  僕は、『500レニー銀貨』と人々に呼ばれている。剣一本と交換することはなかなかできないが、安価なパン5個とぐらいなら交換できる。
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