1人が本棚に入れています
本棚に追加
「お兄ちゃん、ちょっと見てほしい物があるんだけど」
会社から帰宅すると、妹に声をかけられた。
妹の部屋の壁に、可愛らしい制服がかかっている。うながされるままブレザーの右ポケットを覗き、俺は頭を抱えた。
小さな街並が、ポケットの裏地を覆い尽している。
その時、金ピカの粒がのんびりと飛び出してきて言った。
「朕は、偉大なるトッケポギミ一世の嫡男、トッケポギミ二世である。この新天地を国土と定め、華々しく即位したのだ」
最初のコメントを投稿しよう!