君の声

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『助けて……』 君からの声が最後に聞こえたのはいつだろうか。 周りが笑えば自分も笑う。 周りが泣けば自分も泣く。 周りが怒れば自分も怒る。 そうやって私が無視し続けた君の声はいつしか聞こえなくなっていた。 それに、最近の君は人形の様にしか笑わない。 仕方がない。 そうさせているのは私だから。 「さて、今日は病院に行く日だ。」 そう言葉にするれば鏡の中の君はにっこりと笑う。 いつかまた君の声は聞けるだろうか。
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