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この状況に立ち上がったのがブライアン・ジョンソンだ。プランク家には任せていてはいけないと初めて批判的な姿勢を見せた。
ブライアンは何度も選挙でプランクの対立候補として出馬したが、毎回落選した。政治学や経済学に基づいた改革案は民には難しすぎたのだ。
しかし、ブライアンは諦めなかった。文字が難しいなら絵を使えばいい。言葉が難しいなら簡単にする。そして、彼らには自分に投票すればいかに良いことが起きるかをアピールする。
草の根活動も諦めなかった。農作業や漁業の手伝いをする、民の愚痴を聞くという作業を厭わずに行った。有力者とは何度も酒を酌み交わした。
そして奇跡がおきた。今から約六十年前にブライアンは僅差ではあるが時の候補者であるアラン・プランクを抑えて市長選に勝利したのだ。翌年に行われた州知事選挙では、伯父のチャールズ・ジョンソンが当選した。
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