セフレの先っぽ

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「ちょっと⋯⋯色々あって⋯⋯」 「まさか⋯⋯ついに颯に手ぇ出された?」 覗き込むようにして言われた言葉に、思いっきり否定する。 「ち、違うよ!ただ⋯⋯」 みんな、私と颯はただの友達だと思ってる。だから⋯⋯ 「ただ?」 「昨日、ちょっと喧嘩しちゃって⋯⋯」 そう言って誤魔化した。 「へぇ。珍しいね。颯は穂乃果には甘々なのに」 友達はよくそんな事を言うけど、私だけ特別なんて本当に無い。 颯は結構誰にでも優しいから、そう見える時があるだけだ。 「ってか、今日も凄いね。ちょー言い寄られてるじゃん。今夜はどれをお持ち帰りするんだろうね?」 その言葉に、思わず下唇を噛んでしまう。 「お持ち帰りって言ったらさー、颯って絶対自分の家に連れ入らないらしいよ」 「あれ?実家通いだっけ?」 「違うよ」 「じゃあ部屋が汚いとかじゃない?足の踏み場もないとか」 「山本(男)に聞いたけど、そうでもないらしいよ。なんか女は自分のテリトリーに入れたくないとかなんとか」 ⋯⋯えっ? 何?その話⋯⋯
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