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おまけ
「髪型はいいけど、煙草は止めて欲しいな」
いつものように颯の部屋で寛ぐ私は、颯の言葉に目をパチクリさせる。
「え?なんで?」
「だって、体に悪いじゃん。穂乃果には長生きして欲しいし」
「それを言うなら⋯⋯私だって颯に長生きしてほしいんだけど?」
「えっ!?俺は⋯⋯いいんだよ」
「何それ」
「じゃあ⋯⋯2人で禁煙でもする?」
後頭部で手を組んで、ため息混じりに出てきた提案に、思わず目が輝いた。
「いいじゃん。それ。せっかくだし何か賭けようよ」
「お、いいな。じゃあ先に挫折した方が相手の言うことを何でも聞くってことでどうだ?」
「いいね!って⋯⋯⋯⋯なんで颯、鼻の下伸びてんの!?」
「えっ!?別に伸びてなんか⋯⋯」
「なーんか、変なこと考えてたでしょ!?」
「変なことって?どんな事?」
攻めたはずか攻め返されて、つい頬が熱くなってしまう。
「穂乃果って意外とムッツリだよなー。どんな想像してんだか。ほっぺた赤くなってんぞ」
そう言われてササッと頬を隠すと、颯は、「でも、そんな所も好き」と言ってキスを落とした。
end
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