セフレの先っぽ

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私の気を知ってか知らずか、どこか寂しげに言う颯に、やっぱり後ろ髪がひかれてしまう。まるで磁石みたい。 困った。 そんな顔されると、また言えそうにない。 でも、もう限界だ。 「うん。帰る」 「なんで?予定無いって言ってたじゃん」 言った記憶の無い予定を言われて少し驚いてしまう。確かに本当に予定は無いけど。 でももう……これ以上この関係を続けると、きっと私がもたないんだろうな。下手したら病む。 本当に、本当に……、今日こそ終わりにしたい。 椅子に座って靴下を履く私は、決死の覚悟で背を向けて言った。 「もう……ここに来ない、から」
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