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味方につけたい騎士様 side クリスティア
「ヒースラン王国騎士団団長を務めているソイルハルト・ヴェルク公爵がクリスティアの護衛に付きたいと申し出て来られました」
現状報告で月1で母の元に出向く。
美騎士なヴェルク大公に聖女な姿を見られてしまい、サンスタの街からも遠ざかっていた。
「王国騎士団団長の任を降り、クリスティアの騎士になりたいそうです。聖魔法の使い手で全属性魔法を使う事ができますが、貴女は勇者ではありません。本物の勇者が現れるまで信用できる仲間をつけるべきです」
伝説ではアルテマ神の使徒は2人いる。
勇者に聖女。
“アルテマの使徒は世界を救った後、勇者と聖女は結婚し、大陸全体の王となる”
母はこの伝説を信じている。
聖女は本来はアルテマ神からの御告げを受ける事と聖魔法しか使えない。
だけど、私は武道と剣術がSSS級と勇者の資質があり、魔術も全属性SSS級。
アルテマ神の唯一の使徒でその場限りの英雄で終わる気がしてならない。
「魔族は知能戦を仕掛けてくるから、戦略がたてられる有能な仲間が欲しいです」
ヴェルク大公は大陸1の騎士で上級魔術も秀でていて、団長としての指揮も的確で優秀らしい。
ウェスタンの森での火の古龍との戦闘。
討伐不可能と判断し、速やかに隊員を撤退させた。
有能だと思う。
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