ヘンテコチルドレン

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ATTENTION!! ・タイトルに背くようなネガティブ要素があります ・苦手な方はご注意ください  順調にオタクライフを満喫し、友人にも恵まれ、それなりに豊かな人生を歩んできた水加瀬ですが、人生において”谷”と呼ばれる出来事に遭遇しました。  クラス替え  この進級したら絶対一回は遭遇するこの運ゲー。僕は神の采配に抗うことはできなかったのです。結果は見事惨敗。最悪な担任の配下に下ってしまいました。  その先生……先生と呼びたくないので、プラ子(仮名)と呼ばせていただきます。プラ子は絵にかいたようなプライドの高い女でした。僕の通っていた小学校はある県の中途半端な田舎でした。ではここではどんなことが予測されるのか。軽くシンキングタイムとでもいきましょうか。 チッ チッ チッ   はい、考える時間は終了です。答えは出ましたか?  そう、勘のいい読者の皆様なら各自の人生経験の中から答えを導きだせたはず……!ズバリ!『田舎であることをディスる』が正解でした。思っていた答えでしたか?  まぁ、こんなくだりは置いておいて。プラ子の話に戻ります。プラ子はさっきのクイズにも出した通り、転勤してきた教師の分際で散々小学校の事を悪く言うようなタイプでした。プラ子の出身が県内の第二中心都市のような所、というのもあったのかもしれません。とぉにかく話のあちこちにとげのある言い方をしていました。  例えば社会の時間。地図の授業をしていた時の発言です。 「ここの地域は……田舎ですね~まぁ、私のいた地元よりは田舎です。はぁい(煽)まぁでも?社会的には都会?みたいな感じですし~」  こんな感じです。あと、基本的に否定から入るタイプの教師でしたね。図工の時間などは生徒の表現の幅を広げる授業じゃないですか。それを「ここダメ。書き直して」「それはやり方が間違っている」など、とにかく否定から入る先生だったのです。生徒からの評判はあまりよくなかったという印象でしたね。おかげでプラ子が体調不良になったときの代理の先生が来たときは教室中がhappy catになっていました。  最も悪かったのはヒステリープラ子だったということでした。当時、プラ子は自分の思い通りにならない子にとにかく当たり散らかしていました。メンタルの弱い子、繊細な子が多くいた我がクラスでは『ヒステリ―』によって泣き出す子が多かったです。プラ子は何で泣くのか理解できないので、周りの生徒の所為にしていた時がありました。今思うと恐ろしい教師ですね。  そんなある日。ついにプラ子の標的は水加瀬に移りました。なぜ標的が水加瀬に移ったのか。それは今でもプラ子と神のみぞ知る……状態です。  小学校の時、水加瀬は算数がとにかく苦手でした。進研ゼミをやってもわからないんだもん!!算数はもうあきらめ状態です。そんなある日、水加瀬は一週間家を空ける事態が起こりました。一週間家をあけたことについては後で触れますが、当時の水加瀬的には「コイツはだめだ」と、感じました。
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