2020〜
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赤い口元は見せられず 上げた睫毛は下がり 時間をかけ整えた前髪も時間の無駄に 肌は荒れ 手も荒れ 気まで荒れ 友人にも会えず 行きたい場所に思うように行けず 当たり前にいたあの人が亡くなり 本当の顔は知らぬまま想像をし 私たちの最後の一年は あっという間に終わってしまった いつかまた来る日常を静かに待ちながら 今はただ蕃茄を食べる
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