468人が本棚に入れています
本棚に追加
里々里々がやってきたのだった。そして二人が慌ただしくしているのを見て「何をやっているのよ、二人して」と驚きの声を上げた。
「あいつらぶっ殺してやる」
そう言いながら、地下室にある、火器類をどんどん鞄に詰めていった。
「待ちなさいよ! あんた、死にたいの」
里々がいつもは出さないような大声を上げた。
「うるせえよ!」
悦子は里々を怒鳴りつけた。そして「行くぞ」と芙美恵を連れて地下室を出て行った。
「ちょっと待ちなさいよ!」
後ろから聞こえる里々の声を無視して、二人は歩いて行った。
(続く)
最初のコメントを投稿しよう!