(二)

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 里々(りり)里々がやってきたのだった。そして二人が慌ただしくしているのを見て「何をやっているのよ、二人して」と驚きの声を上げた。 「あいつらぶっ殺してやる」  そう言いながら、地下室にある、火器類をどんどん鞄に詰めていった。 「待ちなさいよ! あんた、死にたいの」  里々がいつもは出さないような大声を上げた。 「うるせえよ!」  悦子は里々を怒鳴りつけた。そして「行くぞ」と芙美恵を連れて地下室を出て行った。 「ちょっと待ちなさいよ!」  後ろから聞こえる里々の声を無視して、二人は歩いて行った。 (続く)
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