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(三)
「こっちはダメよ」
宮木美代子が小銃をセミオートで撃ちながらそう言った。
「クソっ。なんでまた待ち伏せされてたんだ」
悦子は舌打ちした。
隠れている建物の陰に着弾音が鳴る。
「今はそれより、どっち行くの、姐さん」
芙美恵も銃を撃ちながら悦子に尋ねた。
三人は爆破のリベンジで、先週の事件現場から少し北に行った所に爆弾を仕掛けにきていた。爆弾をセットしたところで民間警備会社のMGKSの連中に見つかってしまったのだ。
(続く)
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