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男はそう言って悦子の手を取り、その手を自分の口に引き寄せて優しく口づけをした。
悦子は再び男の横に体をもたれた。
「もう、危ないことは止めてくれよ。もしよかったら、僕と一緒に暮らさないか。そうすれば君は安全に暮らせるようになるよ」
「どこが安全よ。そのうち私たちは、特権の壁の中でぬくぬく暮らしている連中に殺されるわ」
「本気なんだ」
「次はヘマしない」
「わかった。なら、僕は何も言わないよ。応援しているから」
そういうと男は悦子の唇に自らの唇を重ねてきた。悦子の口がそれを受け入れる。二人はキスしながら体を転げて、男が上になり、悦子は仰向けの状態で両足を広げた。
(続く)
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