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一体どうしたと言うのか。俺は天清から追い出された。復興の邪魔になるからとか。織土州(おるどす)に行けば分かるとか…。天清は織土州を目指しているのか?織土州は魔都であると言うではないか?「あぁ…旅の方かな?悪いことは言わない。織土州からは早く出なさい。」一人の老獪した青年。2m以上あり、やけに詳しげだった。俺が帯刀しているのが気に入らないのだろう。奇抜なアメカジがかなりハマっていた。「ここは織土州なのか?いつの間にか着いたみたいだが、確かに都会ではあるが、魔都と言うには些か…穏やかだな。」俺は周りを見渡していた。「あんまりぎょどんなよ!余所者が!!お前なぞに殺されてたまるか!!」顔を紅潮させ、青筋を立てた青年は卒倒し、青白くなり、動かなくなった。「おっ!おいっ!青年よ…君はこの織土州に詳しいんだろ?どうにか立ち直ってくれ…。」青年は俺の呼び掛けに応えるように目を見開いた。「僕はヒルレンです!!こんな魔都にようこそ!!」ヒルレンはしかし、白目を剥き絶命した。
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