ブルメーション状態の小脳

畜生と坊主。畜生から見て、鬼だったなら、その畜生は天狗。逆も然り、ヒルレンは恐らく、外界を疎んでいたに違いない。俺は情けなくなり、胡座をかいて、ヒルレンの目覚めを待った。三日三晩俺は楽に待てたが、この都市圏に人が余りに居らず、俺はヒルレンの死を悟ったのだった。「対峙してみなければ分からぬこともあり、互いの道を選ぶと言うならば、それは危うい。幸ある程に別途は気掛かりだ。南無三。」俺は一言念仏を唱え、ヒルレンから遠ざかる決心をした。ヒルレンは死んだのだ。俺は人斬り抜刀斎だからな。斬撃が飛ぶかの如く、斬殺したようなものか。「紛れで、当選したようなものだな。織土州の政治も恐らく深い…。」俺は自身を天狗と悟り、織土州を後にせんとした。「僕の死を悟ったね？レフィル…中々…いやはや…神域だ。君は摂理を神域に遣った張本人だな。」眼前にヒルレン…。俺は自身の未熟さを悔いている。色即是空が及ばない。ヒルレンの死こそが架空になった今、俺は自身の喪失感と競っていたのだった。