ブルメーション状態の小脳

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しかし、俺は新参者でしかない。織土州に関して、全く合致のいかない状態だ。俺は横たわるヒルレンが一切縮まないことに憤りを覚えていた。「孔下忠治郎(あなしたちゅうじろう)と申します。あなたがこの超絶問題児を?」どうやら、役人が現れたようだ。俺は居た堪れなくなっていた。「あぁ…問題児だったとはな…。致し方無かったんだ。俺もまた織土州には来たばかりだからな。」俺の真摯な応えに孔下忠治郎は静かに頷いた。「…あいっ!分かりました!!…あっ!!」孔下忠治郎は何やら決定した模様だったが、些かの矛盾点に戸惑っているのか。おろおろし始めた。「歩冠(ぶかん)に行ってください!!あーっ!!あーっ!!」孔下忠治郎は発狂し、何処かへ走り去ってしまったのだった。
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