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雪のあまり降らないところに雪が降った
白く冷たい雪が
積もれ積もれ
そう思ったたくさんどんどん降れ
でも地面に落ちたらすぐ溶けてしまう
儚い白い花のように
つまらないな
雨みたい
少しガッカリした
でも雪合戦とか苦手だしな
せいぜい雪だるまを作って遊びたいなと思っていたくらい
学校の授業がいつもよりつまらなく
雪ばっかり気になった
あまりみんなと一緒に帰らずひとりで帰った
誰かの家の郵便受けの上に小さな雪だるまが作って置いてあった
その雪だるまがニッコリと笑いかけた気がした
天の神様にお願いしてあげる
お手紙書いてね
もっと雪を降らせてくださいって
本当に？
私も小さくていいから雪だるま作りたいな
本当だよ
もっともっと降らせてくださいってね
わあ、雪だるまさんすごいすごい
じゃあかまくらだって作れちゃうね
もちろんだよ
スコップ持って大変だけど一生懸命作ろうね
うん、頑張る
私、あなたよりも大きい雪だるま作りたくなったわ
でもその時は小さい貴方も一緒に遊ぶのよ
雪合戦も一緒にしようね
雪だるまさん達と一緒ならきっと怖くなんかないわ
うん約束する
約束、だよ
雪だるまと約束した嬉しさで走って家に帰りました
次の日、お母さんに起こされました
「おはよう、今日はあったかいわ」
その言葉に不安になりました
約束したのに雪だるまさんが溶けていたら、と
急いで朝ごはんを食べてうちを出ました
雪だるまのあったお家の郵便受けを見たらやはり雪だるまはなくなっていました
約束したのに
悲しくなりました
そうしたら声がしました
ごめんね、僕お空に帰らなくちゃ行けなくなったんだ
でもまた雪が降ったら遊ぼうね
また、必ず降るから
絶対また会おうね
うん、そうだね
また遊ぼうね
女の子はまた会えると思い少し嬉しくなり、学校へ向かいました
学校の授業は退屈だけど、きっとまた会える
そういう楽しみができたことが嬉しくて走って学校に行きました
誰か友達にこのことを話そうかな、と思いながら
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