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雪の想い出。
シャワーから帰ったあなたは、乾ききっていない镸い髪をタオルで挟んで叩きながら、笑顔をみせてくれたけど。この時間が真実なのか、その笑顔が本物なのかさえ、わからなくて、切なくて、苦しくなって、不安になった。
雪の想い出。
そんな自分を、タオルごと小さな微笑みで包みこんでくれたあなたが。すべてだと思った。
雪の想い出。
パーキングには多くの車か車中泊をしていて、道の駅のようなシャワー施設も暗闇の中のUFOのような眩しさだったのに。あなたの腕の中に包まれていると、そこが宇宙だと感じた。
雪の想い出。
ぶっ刺していた缶ビールのことを思い出して、大きな綿菓子の切れ端が降り続く車外へでたけど、埋めた場所がわからなくなるくらい綿が増していて、笑いながら二人で探したこと。
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