ダンスレッスンとドレス

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 エリーナは私以上に気合が入っていて、朝から準備をすると言っているわ…………舞踏会は夜なのに。でもベルンシュタットから王宮は少し遠いので、早めに準備してお城を出発しなくてはならない。  のんびりはしていられないわね。  私は朝から湯浴みをして、体をマッサージし、香油をぬってツヤツヤにした後、髪のケアまで一通りされた時点でお昼が過ぎていた。  その後お化粧を施され、髪をセットしてあのゴージャスなドレスを着る――  テオ様には前日の夜にお礼を伝えた。あんな素晴らしいドレスの計画をいつ立てていたのかと聞いたら、私の15歳の誕生日に贈った首飾りのデザインを見た時に考えついたのだと話してくれて……そんな前から計画をしていてくれたのかと感動してしまった。  テオ様の心遣いがこもったドレスだから、一生大切にしたい。  私にとっては人生初となる夜会であり、初めての夜会用ドレスになるから――  「…………ロザリア様、全ての準備が整いました!下のエントランスで旦那様がお待ちしています」  「ありがとう、エリーナ、モネも皆も。行ってくるわね」  『行ってらっしゃいませ!』
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