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「…………自分で贈っておいて悪いとは思うけど、こんな姿の君をみたら………………」
「……私も同じ気持ちです。テオ様があんまり素敵だから、女性が寄ってくるだろうなって思うと……テオ様のお気持ちが分かってしまいました。でも皆に見せたい気持ちもあるのです。こんなに素敵なお方が私の旦那様ですって…………」
「旦那様…………ロザリー、もう一度旦那様って言ってくれないか」
「…………旦那様」
お願いされたので旦那様と呼ぶと、テオ様は顔を赤くして喜ばれている……そんなに嬉しいものなのかしら…………テオ様が喜ぶなら何度でも呼んであげたい。
「旦那様、今宵の舞踏会は存分に楽しみましょう」
「あ、ああ…………そうだね……」
赤い顔をして返事をしてくれるテオ様が可愛らしくて笑ってしまう。いつの間にか馬車は、王宮が見える場所まで来ていた。
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