友達を守りたい ~ステファニーSide~

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 私もこのくらい可愛らしい女だったら、ヒルドも今頃触れてくれたかしら――  バルーンアート祭りで夜にスカイランタンを飛ばすイベントで、ヒルドへの気持ちにけじめをつけようと、他の方との結婚を願った。  もう王子様を待っている年齢でもないし。さようなら、私の初恋。    でもその後、なぜかヒルドが頻繁に通ってきて、お茶をする事になるんだけど…………庭園を散歩する時に一生懸命手を繋いでくる。どうしたんだろう……    「ヒルド大丈夫?無理しなくていいのよ?」  「無理なんかじゃないよ。ステファニーは大丈夫?私に触られて嫌じゃないかい?」  「……私は嫌だった事なんてないわ。昔、あなたの手を払ったのだって、自分が汚れている気がしてあなたを汚したくなかったから……ヒルドのせいじゃないの」  「…………ステファニー……」  ヒルドは苦しそうに私を見つめて、優しく包み込むように抱きしめてくれた――
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