妻の為に… ~テオドールSide~

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 ロザリーに窘められ、何とか踏みとどまったが、ドレス姿というのは危険極まりないと痛感した。  舞踏会に到着し、ホールに入ると、国中から集まった沢山の貴族たちがすでに到着していた。ロザリーは敵国の王女だった為、貴族たちの視線が一斉に彼女に集まる…………そんな視線に負けず、凛と立つ姿がまた美しくいじらしい……  私は自分の知り合いたちに彼女を紹介して回った。私の知り合いは事情を知っているので、変な態度を取る者はいなかった。  陛下への挨拶をする順番が回ってきた時も物怖じする事なく、自身が思っている事を述べて陛下に感謝の意を述べるロザリーを見て、とても誇らしくなった。やはり彼女は王女なのだな…………陛下も優しく微笑まれ、私はホッとしたのだった。  一緒にダンスをして、楽しい時間を過ごした後、ロザリーが喉が渇いているようだったので飲み物を取りに行った。しかし戻ってくるとどこにもロザリーの姿が見えない……ステファニーとヒルドのところに行き、ロザリーの行方を聞くと、ステファニーと一緒にお喋りをする為にサロンに行ったのだと言う。
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