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「合流出来て良かったです!閣下が来る前に城門前までは制圧が完了致しました。我々は城下街の方から回り込んで、城内に潜入した特殊部隊の者です。リンデンバーグは城内に兵を戻して籠城の姿勢を見せているものと思われます。城下にも人がほとんどおりませんでしたので、そこまではすんなり……城下町に配置されていました兵などは捕縛しております」
「そうか、ご苦労だったな。やはり籠城か……まさか後ろから来ているとは思っていないようだな。後ろから城内を制圧しながらすぐに前方の兵が入れるように城門を開ける。そちらからも攻め入り、前後で挟み戦意を喪失させるのだ」
「はっ!」
テオ様がテキパキと指示をしていく。籠城は予想済みだったのね……この様子だと制圧に時間はかからなさそうだけど、油断は禁物だわ。
「おお~~怖っ!さすがに閣下の手にかかると敵さんも蟻のように見えてしまいますね~」
「………………レナルド、ふざけてないで行くぞ」
「はいはい」
レナルドが軽い口調でテオ様をからかう……テオ様ももうレナルドの正体を知っているのよね?二人の軽いやり取りに少し和んでしまったわ――
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