1553人が本棚に入れています
本棚に追加
「待てません。もう十分待ったと思うんですよね。そろそろ我が国に全て還してもらわないと」
レナルドはレバーを一気に上げた――――――城門前で待機していたベルンシュタット兵の声が聞こえる――
「ベルンシュタット兵の皆さーーん、お待たせしました!」
レナルドがそう声をかけると、ベルンシュタット兵たちは我先にと一斉に城内に入ってきた。
次々と押し寄せるベルンシュタット兵の数と迫力に圧倒され、門番たちはすぐに手を上げて投降する。
残りの兵も城内にどんどんなだれて行った…………ようやく終わる……レナルドはその様子を少しの間、感慨深げに眺め、自身も城内へと走って行った――
~・~・~・~
レナルドがリンデンバーグ兵と話し、城門へと向かってから20分も経たない内に前方から沢山のベルンシュタット兵がやってきた。開門は上手くいったのだわ…………
「閣下!」
「ああ、上手くいったようだな……レナルドか?」
最初のコメントを投稿しよう!