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幸せな場所
私たちは馬でベルンシュタットへ帰り、城門前に着くと、中からエリーナや城の皆、ステファニー様やヒルド様が出迎えてくれた。
ステファニー様やヒルド様も来てくれていたのね!
「ロザリア!良かった、無事で!テオドールが向かったから大丈夫だと思ってはいたけど、戻ってくるまで気が気じゃなくて……助けてあげられなくてごめんね!」
ステファニー様は涙目で私に抱き着き、無事を喜んでくれた……ステファニー様のせいじゃないのに相変わらずお優しい方だわ。
「ステファニーはロザリーの為に戦ってくれたんだ」
「え?戦い?!」
「もう!今話す事じゃないでしょ、テオドール!そんな事はいいの」
ステファニー様が頬を膨らませてテオ様を窘めているけど、戦ってって…………
「お怪我はありませんか?!なんて事……巻き込んでしまったのですね…………」
「ロザリアも、皆無事だったんだから気にしないで。ヒルドが来てくれたし……私は大丈夫よ」
ヒルド様の方を向いて二人で微笑み合っている姿を見ると、ホッと胸をなでおろした。
「全部終わったんだな」
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