最終回:皆に見守られながら…

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 失踪した王女の生涯と、その娘として私の事はたちまち国中に広まり、多くの民の反響を呼ぶ事になる。王宮前に建てたお母様の慰霊碑には、毎日沢山の献花が後を絶たない――  そして私のお披露目も兼ねて、テオ様との盛大な式を王宮で行う事になったのだった。  ~・~・~・~  リンデンバーグが消滅してから3ヵ月経った晴天の良き日に、私はテオ様と本当の夫婦になる。    純白のドレスを身に纏い、肌は磨かれ、髪は襟足を少し残して緩く巻き、残りは全てふんわりと結い上げている。頭上には光り輝くティアラをいただき、お花などの装飾に長いベールが後ろに流れていた。そんな私にエリーナが綺麗にお化粧をしてくれている。    純白のドレスはテオ様が私の為にデザインしてくれた。  舞踏会の為にせっかく贈ってくださったドレスが、攫われた事で汚れたり破れてしまったりで、私がとても落ち込んでいたので……それならば式でのドレスを贈らせてほしいと言ってくださった。  私は落ち込んでいたのも忘れて喜び、私のそんな姿にテオ様は張り切ってドレスを贈ってくれたのだった。
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