最終回:皆に見守られながら…

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 「もちろんです!ロザリア様以上のお方はおりませんわ。さあ、旦那様もロザリア様も、ホールに参りましょう。皆さまがお待ちですよ!」  テオ様が私の手の甲に口づけて「では参りましょう、ロザリア姫」と言ってくださる。  その言葉で、デボンの森で私を見逃してくれた時の事が頭に思い出された。私はエリーナを守る事に必死で……冥王と呼ばれるに相応しい威圧感と存在感を示し、去っていったその人と結婚する事なんて、その時は想像もしていなかったわ。    嫁いだ先でテオ様に沢山甘やかされて、愛されて、皆が優しくしてくれて、私の出自や国王陛下が伯父様だったという事が分かって……リンデンバーグからも解放され、今日最愛の人と本当の夫婦になる。  ここまでの道のりを思い出しながら、隣で微笑んでくれるテオ様の腕に手を置き、二人で式が行われるホールに移動した。  お母様、見ていてくれていますか。  ロザリアはお母様の国で生き、お母様の分も幸せになります――――
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