最終回:皆に見守られながら…

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 私とテオ様の式には国中の貴族が参列してくれて、そこにはもちろん国王夫妻のお姿もあった。ステファニー様やヒルド様のお姿も…………皆に祝福され、神の前で誓いの口づけを行う。  16歳の誕生日の時は二人きりだったけど、今日は沢山の方が祝福し、見守ってくれていた。  自分がこの国に認められた感じがして、身が引き締まる思いがする。    式の後、王宮の大きなバルコニーに出て民の前に姿を現すと、私とテオ様は割れんばかりの歓声に包まれた。  そしてそこへ国王夫妻が現れて国王は私の隣に、王妃殿下はテオ様の隣に立ち民に手を振ると、更に大きな歓声が沸き起こったのだった。    ~・~・~・~        その後はお祝いパーティーが続き、夜遅くにベルンシュタットに戻ると、長い間お待たせしてしまった初夜を迎える事になる。  私は夜のそういう事の知識が全くなかったので、度々旦那様を困らせてしまったのだけど、緊張で何が何だか分からない私を優しく導いてくださって…………無事に結ばれる事が出来た……とホッとしたのも束の間、テオ様は朝方まで離してくれなかったのだった――――
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