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「ロザリー……私を試しているのかい?」
「え?」
テオ様の言っている意味が分からず、ふっと顔を上げるとテオ様の両手が私の頬を包み込み、そのまま口づけてきた。
でもその口づけはいつもの触れるだけのものではなくて、とても情熱的で、突然テオ様の舌が私の唇を割り、口内に侵入して滑り込んでくる……
「……ふ、んっ…………はっ……」
互いの舌が絡み合い、ゾクゾクとした快感で甘い息がもれてしまう……初めてなのに…………気付いたら私は、胸を隠していた自身の両手でテオ様の夜着の胸元を握りしめ、必死にしがみついている状態だった。
そうしていないと膝が崩れてしまいそうで――
「……ロザリーは美味しいな…………ずっと味わっていられる。でもそろそろ…………」
私の唇からこぼれた唾液をペロッと舐めたかと思うと、私を軽々と抱き上げる。ベッドまで移動して腰かけた後、そっと自身の膝に下ろした。これはいつもと同じ状況だわ…………私が目を丸くしていると、テオ様が優しく微笑む。
「君をこのまま食べてしまいたいところだけどね、私とロザリーは体格差もあるし、ゆっくりと進めていこう」
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