ゾンビ

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ピッ ニュースです、最近話題となっているzウイルスの感染者が今朝見つかりました!! 性別は不明で現在も調査が進んでいます zウイルスふざけた名前かもしれないが突如現れ、今世界中で問題となっているものだ なんとかハザードとかみたいにならないといいな 「まあ関係ないでしょう」その時はそう思っていた まあ、しょうがない今日は甥が遊びに来るって言ってたから俺は楽しみでしょうがなかった 「そういえば今日は肉の特売だったな、夕飯は焼肉でもするか...」 天気は曇り、曇りが一番嫌いだ、何だあの微妙な天気は...って語りだすと止まらなくなるからここらで止めておこう それにしてもほんと嫌な天気だ _____________ 「え〜と、肉はどこだっけ?」 今日は奮発して黒毛和牛でも…いや、やめておこう (思ったよりも高いんだな…ごめんよ甥) なんて呑気に考え事をしていたら突然悲鳴が聞こえた 「キャアアアア」 (えっ何?強盗か?) そう思っていたら変な呻き声も聞こえてきた 「ヴゥアアアアア」 (変な匂い、まるで肉が腐ったような匂いだ、本当に臭い まさかゾンビか?今日、都心部で発見されたのに感染が早すぎる) 「みんな落ち着け!!きっとテレビの撮影かドッキリだ」 一人の男がそう言い出した その言葉を聞いて周りの人たちは徐々に落ち着いていったが 俺は落ち着けなかった (本当に撮影?ドッキリ?それにしては妙にリアルだ) その時だったまるで死体の様な物が近くにいた人に噛みついた、その光景を見て、また悲鳴を上げながら逃げていく人々 だが俺はどういう訳か冷静になっていた (ゾンビを見るに、足はそこまで早くない、よし、観察しよう) よく観察すると壁に当たっている (あまり目が見えてないのか?) だけど人がいる方向には移動している 音… (これは予測だが、おそらく聴覚に特化しているみたいだな黙っていれば気づかれないか?) 少し考えているとゾンビは人のいない方へ歩いて行った (ん?人がいない方向に、どうして?あっちは確か肉売り場) (もしかして...血の匂いに反応してるのか) 「取り敢えず、今の内に」 俺はすぐにスーパーを出て自転車に乗り、すぐに家に帰った 帰り道にはゾンビがいなかったあの一体だけなのか? 「まぁ、運が良かったな」 ______________ 「ヴァァアアア」 昼頃になるとゾンビが街を徘徊しだした 「うるさいな、しかし、感染力が高くないか?他の動物にも感染する可能性もあるな」 鳥とか猫とか感染したら厄介だ 「そうなってくると家で助けが来るのを待つか?」 ……こんな小さな街に助けは来ないな 「まあ幸い一ヶ月分の食料がある、飲み物は水道水とエナジードリンク一本、電気は太陽光だからしばらくは大丈夫だろう、明日は窓から観察してみるか……」 いや本当になんとかハザードみたいになっちゃったよ あのゲームクリアした事ないんだよね 食糧の前に精神面も心配だな
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