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リーゼロッテの日々大きく成長している膨らみに手を伸ばす。少し触ってやると、胸の先が尖った。親指でシコリを潰しながらも自分の指によって自在に形を変える柔らかさを愉しんだ後、自分の舌を這わせた。
「柔らかい…リゼはどこもかしこも柔らかいんだね…」
ミシェルはリーゼロッテの唇にキスをする。その僅かに開いた口をこじ開けるように自身の舌を入れてリーゼロッテの小さな歯や舌をじっくりと味わった。
「…リゼ、リゼ…」
ミシェルの興奮は高まり、すでに暴発寸前だ。
「挿れたい…早くリゼの中に入りたいよぉ…!」
ミシェルはその綺麗な顔に涙を浮かべて、一旦鎮めるために自身のいきり立つモノを慰めた。
「は、ぁ…っ」
静かなリーゼロッテの寝室に、ミシェルのだらしのない声が響く。快楽で頭の中が麻痺していた。めちゃくちゃにリーゼロッテを穢したいと訴える本能を、何とか理性で自分を律する。
(駄目だ…リゼとの大切な初夜は結婚した後にとっておかないと…)
ミシェルは将来リーゼロッテと結婚するつもりだ。その為に自分はブラン公爵家へやって来たのだから。
しかしリーゼロッテとミシェルが結婚出来る年齢までまだ先は長い。ミシェルは自分に我慢を強いながらも、長い道のりに悲嘆した。けれども、その瞬間が来た時、ミシェルはこの上なく満たされることだろう。
我慢の末に頂くご褒美はきっと甘美の味に違いない。
少し落ち着いてきたミシェルは次にリーゼロッテの手首に目をやる。そこにはアランに付けられた手の跡が残っていた。
悲しい顔をしたミシェルは、リーゼロッテの腹に体重が乗らないように跨がって、彼女の手を自分の元へと持ち上げた。
「痛かったよね…ごめんね。僕が早く助けに行っていれば…」
そうミシェルは泣きそうな顔で痣になった部分に頬擦りし、そして口付ける。
実はリーゼロッテを監視していたミシェルは、いつでもアランからリーゼロッテを助けてあげることは出来た。路地裏に連れ込まれる前から、店を出た時から、アランと出会した時から…でもミシェルは動かなかった。
「すぐに助けたら、その分感謝も薄くなっちゃうでしょう?」
ミシェルの赤い舌が痣の部分をなぞるように這う。待った甲斐はある。実際にリーゼロッテはミシェルの名を呼んで助けを求めたのだ。
(『今度』こそは間違えない…)
「僕はリゼと…リゼの心も欲しいんだ…」
いつの日か自分を愛するリーゼロッテが、可愛らしく笑いかけてくる姿を思い浮かべて…。
「あっ…」
触ってもないのに、想像しただけで果ててしまった。ミシェルの白濁した欲望が弧を描く。
「リゼの顔にかかっちゃった…ごめんね。後でちゃんと綺麗に拭いてあげるからね」
ミシェルは次に少し下へと移動してリゼの腰を軽く持ち上げると細くて白い足を掻き分ける。覆い被さるようにそこへ自身の半身を入れて、リーゼロッテの可愛らしい寝顔を見つめた。
リーゼロッテも昔、『ずっと一緒にいよう』と言ってくれたのだ。自分と同じ気持ちだと知って、あの時どれだけ嬉しく思ったか。
「僕とずぅーーっと一緒にいようね…」
しかしリーゼロッテは酷い女の子だ。ミシェルがこんなにも彼女に尽くしているのに、彼女はミシェルにあまり心を開いてはくれない。
だから今回のように少し危険な目に合って…リーゼロッテにとってミシェルがどれほど必要な存在なのかちゃんと理解して貰わないと。ミシェルはリーゼロッテに振り向いて貰えるようにいつも努力しているのだ。
それなのに最近のリーゼロッテは自分の美貌で他の男を惑わし、いつもミシェルの気を揉むようなことをするから困る。
「僕だって嫉妬するんだよ?」
きっとリーゼロッテはミシェルの気持ちを試しているのだ。惚れた弱みだ、そんなリーゼロッテのことも受け入れてあげるけれど…。
「そんな事しなくても、僕にはリゼしか見えないのに…」
ミシェルは幸せそうに笑って、リーゼロッテと結婚する未来に想いを馳せた。
(その時はリゼと見つめ合いながら結ばれたい…)
ミシェルは可愛らしく笑ってリーゼロッテにキスをした後、彼女の股を覗き込み腰を抱き締めるように抱えた。
(リゼは穢れのない綺麗な体で、僕と結ばれるんだ)
「…今日もリゼのことを僕に教えて?」
ミシェルは次に、リーゼロッテの秘部にへと慣れた手付きで手を伸ばす。今日も優しく丁寧に、自分の舌で奉仕してやろうと思ったのだ。
「昨日はリゼが喜びすぎて僕の顔にかけたりなんかするから…今日はそのお仕置きだよ」
嬉しそうにミシェルはそう言って、舌を突き出しリーゼロッテの股に顔を埋めた。彼女の体がピクピクと痙攣するように反応を見せ始め、小さな喘ぎ声をあげていた。
その甘い声に耳を傾けながら、ミシェルは幸せな気持ちで指と舌を動かした。いつの日か、この自分のいきり立つモノをリーゼロッテの中に…そう夢見て。ミシェルの、二人の夜はまだまだ続く…。
非常に自己中心的な考え方の持ち主で、自分のために他人を犠牲にしても構わず共感能力が欠けている…そんなミシェルはタチが悪い事に、優しい笑顔と美貌、そして賢さで人に嫌われないよう聖なる天使に擬態するサイコパスだった。
—弍 守護の天使・終—
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