ポケットの指先に～彼岸の友を想いながら～

あのね、照子さん、

私、とっても申し訳なく思っていることがあるの。

貴女とはこのところ一年以上会えないでいたでしょう？

そんなに間が開いてしまったことに、私、忸怩(じくじ)たる思いがあるのよ。

貴女は覚えていないかもしれないけれど、私の方から「また会える日を連絡するわね」と知らせたままになっていたから。

会う日の都合がつかなかったにしても、連絡だけはしておけばよかったのにと･･････後悔先に立たず、だわ。