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鬼王神龍は、神龍王と対等に扱われる一部の例外。
鳳凰、麒麟、応龍、霊亀という四霊なども配下に持ち、神龍王とは別の形で、神の代行者としての役目を担う存在。
そして、鬼王神龍の子孫のうち、漆黒の鱗を持って生まれる悪魔龍ディアボロスは、『魔王』とも呼ばれている。
『竜の洞窟』と呼ばれるダンジョンのダンジョンマスターである魔王は、進化して鬼王こと鬼王神龍となり、『世界樹ユグドラシルの天空神殿』の番人としての役目を継ぐことになるため、四霊と同様に、神龍王ではなく鬼王神龍の配下に分類されていた。
歴代の神龍王が選ばれる時には、『属性王』と呼ばれる魔力属性を司る神龍も共に選ばれるのだが、悪魔龍ディアボロスや四霊は、属性王たちと同格以上として認識されている。
羊にも似た黒い巻き角に漆黒の鱗を持つ悪魔龍ディアボロスとして生まれた幼龍が俺であり、歴代の悪魔龍ディアボロスと違う点は、深紅の瞳ではなく、角度によって紫にも青にも見える瞳の色だろうな。
神龍級でなくとも、高位のドラゴンであれば、たまごに戻り生まれ直すための術式や、魔力を混ぜ合わせることで、それぞれの特性を受け継いだ子孫が生まれるたまごを生み出すための術式が使用できる。
とはいえ、これまでの歴史で、引退した鬼王神龍がヒト族と密かに子を残した事例はあったが、神龍王と鬼王神龍が伴侶となり子を残した事例は無かったらしい。
鬼王神龍は、世界樹ユグドラシルのもとで、たまごに戻り生まれ直すことも多かったからだと聞いている。
俺の片親となった神龍王が特殊だったというか……。
先代の神龍王の時に、たまごに戻り生まれ直すことすら選ばず、転生することを選んだドラゴンが多かったことでドラゴン自体の数が極端に減ったことも影響していたらしいとは聞いているが、属性王以外の神龍も伴侶に選んだ珍しい神龍王だったんだ。
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