「望んだ夢」

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「望んだ夢」

 リュック1つ背負って旅をする、バックパッカーに魅かれた。  色んな所に行って、色んなものを見て、色んなことに触れる。  自由そのものだと思った。そうなりたいと思った。  けど、それと同時に怖さもあった。  苦しくて辛い、雁字搦めの毎日でも、低いお給料を貰ってギリギリな生活を送っているけれど、生活できている。  そこから打破して自由になった時、私は生きていけるだろうか。    世界を旅して、無事に帰って来られるだろうか。生きていけるだろうか。また切り詰めた生活を送るのではないだろうか。  それはそれで、また、きっと、思い悩む毎日になるのだろう。  でも、それでも。  それでも私はバックパッカーに、いつかはきっと。
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