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プロローグ
享年16歳、ついさっき私はあまりに短い人生を終えた。
「エイリル・フォンリース、ほら起きて」
誰かが私の名前を呼んでいる。
重い瞼は開こうとしても、うまく動かない。
「あーあ、聖女を虐めてもないのに嘘の罪を着せられて、挙句帰り道の馬車で事故に遭って死ぬなんて貴方も運がないわよね」
そうよ、私は何もしていない。
それでも、私の声を聞いてくれるものなど誰もいなかった。
「それに、貴方だって【聖女】よ?」
どういうこと?
私も聖女?
この人は何を言っているの?
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