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長沼君……教室の隅で泣いてたっけ。あの時はなぜなのか分からなかったけど……。もしかして、今の僕みたいな気持ちだったんだろうか。全然みんなの役に立っていなくて、置いてけぼりになったような、そんな気持ち。
結局僕は疲れるばかりで、お手伝いらしいことはできなかった。それでもみんなが「よく頑張った」とか「大したもんだ」と褒めてくれるので、なんだかとてもモヤモヤした。
そういえば、息切れするほど動いたことなんて、近頃では体育の授業以外なかったかも……。ママが言うように、ゲームのし過ぎで体力が落ちたのかな?
それから三日間は筋肉痛と戦いながら雪かきをした。役立たずのままでいるのが悔しかったからだ。
おじちゃんの言うとおり、雪は降ったり止んだりを繰り返して、変わりやすい天気が続いている。大雪かと思えば数分後にはピタッと止み、太陽が真っ白な雪景色をキラキラと照らして、目を開けていられないくらい眩しい。
天気に恵まれた時は、カンちゃんと雪遊びをした。最初はあまり乗り気じゃなかったけれど、これが結構楽しい。かまくらも雪だるまも、湿った雪だとあっという間に大きいのが出来る。東京では絶対に作れない大きさだ。
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