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狂った彼女の動機
「そう、みんなを殺したのは私。」
北野楓に事実か聞くとあっさりと自供した。
「一体なぜこんなことを?」
金馬が尋ねる。
「だって、、、私の作品素敵でしょ?」
「何が言いたい。」
「あの子達の絵を描いたのよ。」
「は?いったい何を言ってる?」
「だから私はあの子達を殺して、あの子達の絵を描いた。あなたも見たでしょ?私が描いた坂井流美ちゃんの絵。現実よりもずっと素敵に見えたでしょ?」
「何ふざけたことを言ってるんだ。そんなことで人を殺していいわけがない!」
すると彼女は不気味な笑みを浮かべて言った。
「ああ〜もう少ししたら真帆の絵も仕上げられたのにな〜今までで一番の力作だったのに、、、」
そうして彼女は続けた。
「あのね。私真帆ちゃんが大好きだったの。可愛くて、優しくて、まるで童話にでてくるようなお姫様、私は彼女の好きだった眠り姫に彼女自身をしてあげたの。彼女の絵は絶対失敗できないから、、、菜季島さんと坂井さんにもなってもらったの。それぞれ「あなたの絵を描きたいからモデルをお願い。でもこの話は内密だから誰にも言わないでほしいの。あとからみんなにサプライズで言った方が盛り上がると思うから。」って言って場所に呼び出してしばらくしたら「あなたはそのリボンの色も似合うと思うんだけど、赤はきっともっと似合うからちょっと交換してみない?」って言って、私のリボンをつけてあげるふりをして首を絞めたの。あの時の二人の顔今でも忘れないわ。」
と言って笑った。
「それから彼女達には元のリボンをつけておいてその場の写真を撮っておしまい。菜季島さんの時は滑り台の上から、坂井さんの時は山道の斜面の上から、そして真帆ちゃんの時は土手の上から、、、でもまあ、彼女達も素敵な絵を描いてもらえたんだから、ある意味幸せよ。幸せに眠りつく眠り姫になれたんだから!」
と言って彼女は笑い続けた。不気味だった。彼女の笑みには自分の行いに後悔の色も全く見えなかった。___
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