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暗魔。
それは、かつての日本でどこからか出現した魔物である。
奴らは夜に活動を始め、そして夜に出歩く者たちを狙う。いわば夜行性の害獣であり、その脅威は日本の夜間営業を一度、絶滅に追い込んだ。
そんな奴らを絶滅させることを目的に、ある組織が設立された。
暗魔ハンター協会『暗祓屋』。
紫電磁兵器――奴らの弱点である400 nm以下の波長の電磁波を利用した兵器――を武器に暗魔と戦う闇の組織。
そこに所属する暗魔ハンターは毎夜、暗闇の中で奴らと戦っていた。
そんな暗魔ハンターはこの日本最西端、与那国島にも存在していた。
そう、俺こと皆本和道だ。
そんな俺は今、暗魔を討伐した帰り道において、人生に一度あるかないかのシーンに遭遇していた。
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