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「ああ、またやるのかぁ」
瑠璃お兄ちゃんが二月に入ってスケジュール帳をチェックしながら呟いた。瑠璃お兄ちゃんのお仕事の予定は薫蘭風お姉ちゃんが管理しているらしい。薫蘭風お姉ちゃんは一応にょたチョコ男子モデル全員のマネージャー役なんだって。特に瑠璃お兄ちゃんとか良お兄ちゃんとかげたんわお兄ちゃんと香多お兄ちゃんとかのまだ若いにょたチョコ男子はスケジュール管理しないと無理しがちだって薫蘭風お姉ちゃん言ってた。なんならにょたチョコ男子モデルはモデルの他にも伊織先生のスタジオでは、お仕事あるんだって。瑠璃お兄ちゃんは会計だけど、他の人のお仕事は僕はあんまり知らない。
「やるって何をやるの?」
「チョコレート彫刻展覧会だって。多分今回も変なことないから翡翠も来る?」
「行く!」
僕は即決した。瑠璃お兄ちゃんのお仕事見たいってわざわざうた先生にお願いして伊織先生のスタジオ行ったのに、未だにちゃんと分からないんだもの。見られるときは見てみたい。だけど、変なことないって瑠璃お兄ちゃん、いつもどんなお仕事してるの?
「フーフーとスイスイもいい?」
「ん〜。今回は翡翠だけで。ずっと側にいられる訳でもないから俺がちゃんと守れる翡翠だけで来てよ」
なんかナイト様みたいなこと言ってるけど、瑠璃お兄ちゃん一体どういうお仕事してるの?
「あと、伊織先生関連だから女体化もちゃんとしてね」
「そこはもう分かってるよ。伊織先生に呼ばれたときはいつも女体化してるもん。でもチョコレート彫刻って何?」
「にょたチョコ男子の彫刻をチョコレートで作るんだよ。だいぶ前に一回やったんだけど、またやるのかぁ」
と話していたのは瑠璃お兄ちゃんの部屋。いきなりバンッと扉が開く。
「またあのへんたいが来るのか!?」
突然お父さんが入ってきた。
「親父もへんたいだろ?」
瑠璃お兄ちゃん……、直球だよ。
「お父さんはへんたいだけど、ありのままのロリが好きなへんたいなの! わざわざ瑠璃を巨乳にしたへんたい彫刻家を許せるか!」
「はいはい。だったら当日は親父が翡翠守ってね〜。はい退場〜」
瑠璃お兄ちゃんがお父さんをつまみ出した。いかにも面倒臭いって感じで。
「まぁ翡翠は俺が守るから。チョコレート彫刻家がいつもいるとは限らないしな」
「うん……」
とは言ったもののお父さんの発言で不安になった。
あれだよね? その人、ロリ巨乳が好きってことだよね? 大丈夫かなぁ?
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