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シャワーから上がったサンダーが来た。タンクトップにハーフパンツという出で立ちだ。
「ハイじゃないか」
ハイの目がサンダーを捉える。しかし、上官の手前、気軽に話ができない。
「相変わらずチャラチャラしおって」
チェーには冷たい視線を送ると無視を決め込んだ。
チェーが帰ると、サンダーとハイが抱き合った。
「久しぶりだな、ハイ!」
「こちらこそ」
「ガイズは知り合いかい」
ジムが聞くと、サンダーが嬉しそうに答えた。
「軍のプログラムはハイがいたから乗り切れた。彼は恩人だ」
「彼の世話を任されました」
「チェー相変わらずやなやつだな」
「まあな。人は簡単に変わらんだろう」
サンダーは気心がしれた人間の前では途端に表情が和らぎ饒舌になる。
「ヘイガイズ、僕はジムだよ、よろしく」
ハイがジムを見てしまった、という表情になる。
「申し訳ありません、少尉の前で…」
「いいの、少尉とか軍曹とか気にしない。僕は君をハイと呼ぶから君も僕をジムと呼んで」
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