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OZ
「陸、ごめんね……あなた、に……辛い、思い、を……させて……ご、めん、ね」
陸は彼女の顔を見ることもなく、ただ目の前に映る赤い炎を見つめながら、ただ頬に薄い涙を伝わらせた。
「陸……」
大きな手が陸の肩を触れてそこから滑り落ちるように、父親の大きな手が陸の幼い身体を優しく抱える。
「陸、すまなかった……どうか許してくれ……お前を巻き込ませてしまったこと、お前にこんな能力を埋め込んでしまったこと、許してくれ……」
陸はその直後に意識を無くしてしまい、そのまま倒れてしまった。
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