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君がいてくれたら
暑い夏が過ぎ 台風が去って
人肌の恋しい 季節なのに
僕は相変わらず
一人で生きている
ハロウィンが終わり
樹木の葉っぱが 色づいて
美しい紅葉の 季節なのに
僕はただ 日々を生きるだけ
ああ秋の夜風が 身に沁みる
こんな夜に あなたが
いてくれたらなあ
思い出すのは 楽しかった
日々のことばかり
君の眩しい笑顔が 目に浮かぶ
優しい声 手の温もりが
懐かしい
でも僕は 君の期待に
応えられなかった
若くて 愚かだったから
美しい盛りに 恋もせず
三年も 僕を待ってくれたのに
僕は君の期待に 背いてしまった
若くて 愚かだったから
あなたを 失った今でも
僕の心は 熾火のように
燃えている
あれから随分 長い時が
過ぎたのに
君を思わない日は
一日もない
冷たい風が 僕の体に
吹きつける
ああこんな夜に 君がそばに
いてくれたら
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