ションブルに花束を。

1/4
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
 不器用な男である。 「ションブル!貴方はこの言葉を、もしかしたらパストに聞いた事がネバァかも知れません…」  彼はきっとそのように生まれ、きっとそのように生きる事しか出来なかった。 「それは大いなるロスです。取り戻す機会のないミステイク。貴方はもう少し、ライフというものの短さに気を配るべきでした」  もしかしたら、彼の人生のいずれかに分岐路は存在していたのかも知れない。 「ハウェブァ、貴方はこの言葉を聞き、そのミィニンをアンダスタァンドする機会を得たのです。それは今後のライフにおけるベストなエクスペリメントとなるでしょう」  少し脇に目を向ければ、輝かしい功績や家族を得る機会も少なからずあっただろう。 「ションブル!それは貴方の身体をクリィンネスなものへと導く、最もベィシックなソリューション」  しかし彼はそれには目もくれず、眼前に果てなく延びる直線が、一体どこまで続くものかを気にした。道中に落ちている濡れ雑巾に、これは良い物でなければならないと拘泥した。 「例えば、貴方は誰もが振り返るバルンバルンのチャンネェと出逢いました。ドゥします?そのエンカウンタァにサンクスし、そのエッジを継続するように努めるでしょう?同じ話をしています。私は、その話をしています。これは出逢いのストゥリィなのです」  不器用な男である。 「ションブル……トィレットゥでスモゥラァを済ませた際に、ぶるっとするボダリィファンクションを指す言葉です」  彼はどうしても、愚道を求道した男であった。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!